真一文字に大御所様の陣に 向かってきたんだワン! 真田幸村は声を大にして叫んでいた! 「狙うは家康の首ただ一つ!」 「他の雑魚どもには構うな!」 「逆賊家康を打ち取るのじゃ!」. こその恐ろしい程の殺気と、 とてつもない強いオーラに 包まれた真田軍団は、 徳川軍の護衛をあっという間に 突き破り、ものすごい勢いで 本陣近くまでやってきたのだワン! 又左衛門とハチは 最初は慌てて混乱したが、 日々の鍛錬のおかげで、 すぐに我に返り状況を確認したんだワン! もう数百メートル先には 六文銭の旗が沢山動いており 大御所様護衛の徳川勢はみる影もなく、 砕かれているんだワン! 又左衛門は、その時に気づいたんだワン! 真田勢の進行先に、 陰陽師衆がいることに! しかし、又左衛門の上官は、 「護衛隊は大御所様の周りに集まり、 しっかりと守りを固めろ!」 と命令していたんだワン! そんな時に一瞬であるが 又左衛門は、こないだ泰山君が言った 言葉が頭によぎった! 「一世一代の出世の機会があると・・・」 「機会を逃すでないぞ!」という言葉を この真田軍の攻撃を阻止し、 大御所様を守りぬけば、 又左衛門は、大活躍が 認められ出世することは 間違いないはず! しかし、敵の進行方向には陰陽師衆が 武器も護衛もなく、ただ呪文のような お祈りをしているだけで逃げる 気配が、全くなかったんだワン! このままでは、陰陽師衆は
大御所様の陣へ突っ込む 真田勢に先に飲み込まれて 全員討ち死の可能性があると 又左衛門は悟ったのだった! 迷う暇はもうないんだワン! 果たして又左衛門の決断は! ハチはどうするのでしょうか? 次回に続く!
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大阪ではついに戦いの火蓋が 切って落とされたワン! 大阪のアチコチで沢山の戦が あったみたいだワン! そのほとんどが徳川軍の勝ち戦! そのたびに早馬が大御所様のもとに 報告にきて大御所様も 超ご機嫌になったんだワン。 大御所様は 「よし!いよいよ本丸を落とす時だな!」 と、最後の総攻撃を行う作戦を 味方と相談をしていたんだワン。 大御所様の本陣は完全な楽勝ムード! 余裕をかましていて、 油断していたんだワン! そんな時に近くの山から 急に1本の赤い矢が 放たれたように、一直線に大御所様に 襲い掛かってくる軍団があったワン! 大御所様のいる場所へと 引き寄せられるが如く 無駄な動きを一切せずに、あっという間に 大御所様の本陣に 突き刺ささるように 突進してきたんだワン! 徳川勢も最初は味方の軍勢と 勘違いしていたんだワン! まさか、こんな奥にまで敵が 攻めて来る訳がないと 思っていたからなんだワン! しかし、それが豊臣勢の 敵と分かった時には 味方は大混乱になったんだワン! 敵が本陣に攻め入ることは、 まったくの想定外! 大御所様の周りの家来たちは、 いったいどうすれば良いか わからずに右往左往するだけで 守りとしては、まったく役に 立たなかったんだワン! やっと状況が把握できた時は、 その赤い矢の軍団は、 徳川の守備隊を通り抜けて 大御所様の場所まで、 後少しの所まで来ていたんだワン! この恐ろしい程の速攻攻撃を仕掛けてきた その赤い軍団の旗印は・・・ なんと!「六文銭!」 死んだ時に三途の川を渡るための船賃、 六文だけを持ち、 死戦に向かう意味を持つ旗印! 戦国史上最強の決死軍団! そう!「真田幸村の軍団」なんだワン! なんと!
ハチ達に襲いかかってきたのは 日本最強の強者! 真田幸村の軍団でした! 絶対絶命のハチ達の運命はいかに!? 次回に続く! 大阪に到着した徳川軍! 圧倒的に兵力にも差があり、 豊臣方の7万に対し 徳川軍は15万以上と 倍以上の差なんだワン! さらに大阪城の堀は、 大御所様の策略により すべて埋めてあって 徳川軍は、すでに勝ち戦を確信していて どこか油断しているようだったワン。 大御所様も大阪城は3日で落とせると豪語 していたんだワン! 決戦の日は確実に近づいてきたんだワン。 そんなある日、大御所様の本陣のそばで なんと!再び泰山君を発見したんだワン! 久しぶりに3人で会えて、 みんなで喜んだんだワン。 しかし喜んだのもつかの間、 泰山君がゾッとするようなことを 言ったんだワン! 「この戦、どうなるかはわからない」 「大御所様の命に危険が あるかも知れない」 「途方もない大きな力が 襲い掛ってくる気配を感じる」 と しかし、又左衛門は、そんな忠告は 気にもせずに、 「さすがに、この兵力差では、 今回もワシの出番はなさそうだ。 泰山君は心配しすぎだよ(笑)」と 又左衛門は泰山君を なだめたんだワン。 しかし、泰山君は 「又左衛門よ、そなたとハチにとっては 最大の危機があるかもしれない。 しかし、あなたが活躍する最大の 機会でもあるぞ! この戦には、必ず そのような時が訪れる。 そなたも武士であるならば、名を上げ 自身の名誉を最優先して 戦うようにして欲しい。 まさに一世一代の好機で あることを心がけよ」と 念を押すかのように言ったんだワン! でも、又左衛門は、 もう勝ち戦に決まっている と考えていたから 「泰山君、大丈夫! ワシらは、前と同じように、大御所様の 護衛をしながら高見の見物となるよ」と 笑って流してしまったんだワン! 果たして泰山君の予感は見事に的中して、
ハチと又左衛門には、人生の最大の危機が 訪れることになるのでしょうか? その結果はまだ誰も知らない! ハチ達ポンコツコンビへ 襲う最大の危機とは? いったいなんなのでしょうか? 次回へ続く! ハチと又左衛門が江戸に 帰ってからすぐに 江戸では再び戦になるという 噂が出回っていたんだワン! そして、その噂はついには 本当になってしまったワン! なんと!ハチと又左衛門に 再び大阪への 出陣の命が下されたのだワン! ハチと又左衛門は、前回と同じ 大御所様の護衛任務に 就くことになったのだワン! 戻ったと思ったらまた、出陣とは ハチと又左衛門は再び戦の地 大阪へと向かうのだワン! ハチと又左衛門は 徳川軍一行に加わり 名古屋、京都と抜けて 大阪には4月には 着いたんだワン! 今度の戦について、 大御所様は すでに、あれや、これやと 根回しをしていて 100%勝ち戦と 踏んでいたんだワン。 そして あっという間に大阪城を 包囲してしまったんだワン! またまたハチ達は 懲りもせずに 戦に行ってしまいました。 今度も勝ち戦のようですが・・・ ハチ達に待ち受けるものは 余裕の勝利?? それとも・・・・ 次回に続く! なんとか大阪の無益な戦は 泰山君の助言で終わることが できたんだワン! 良かったんだワン! これで一安心なんだワン! しかし、帰路の途中で 泰山君は、こう言っていたワン・ 「あの大御所様が これで満足するとは思えない、 また大きな戦がおきると・・」 予言していたんだワン! そんな話をしながらも、 みんなで楽しく帰ったから いつの間にか、また戦が起きる なんてことは、 忘れていたんだワン! そして、ハチ達は無事に 江戸の近くまで 帰り着いたんだワン。 土御門泰山君は、 江戸城の結界作り の仕事があるからと 途中で惜しみながらも 別れて陰陽師衆の住む 浅草に向かったワン。 ハチはうっかり泰山君の連絡先を 聞くのを忘れてしまい その後の連絡方法は、分からなく なってしまったんだワン。 そして、ハチと又左衛門も 年末には江戸、四谷の ハウスに到着! やっと一息を入れていたんだワン しかし、年が明けてすぐに、
もう次の戦の話で 江戸の町は大騒ぎになったワン! なんと大御所様が和議の誓約を破り、 大阪に再度、戦を仕掛けると 噂で持ち切りになったんだワン! 果たして年明けに また戦果が開かれて しまうのでしょうか? そして、ハチと又左衛門は、 また戦に参加することになって しまうのでしょうか? 次回に続く! 泰山君は陰陽道の力を使い 大御所様へ今後の作戦の 意見を具申したんだワン! 「大御所様!敵の企みは、大阪城内へ 我らを誘い込み、消耗させて時間 稼ぎを行い、戦を優位にもっていこう としております。 少しでも犠牲者を 少なくするためには・・・・」 「可能な限り、距離を置いて 味方の兵力を失わない 戦い方をすることが 吉と出ております。 豊臣秀頼をビビらせ、 和議に持ち込むことが 大御所様にとって 最良の策でしょう」 とナイスアドバイスを したんだワン! くノ一ハチも、早速、芸者に化けて、 泰山君の後押しだワン! すると大御所様は 「良き案じゃ」といって 大砲をいっぱい集めて 運んできたんだワン! その数は100砲以上! ものすごい数だワン! 大砲を雨のように 大阪城へ打ち込んだワン! すると泰山君のアドバイス通りに、 豊臣軍はあっさりとビビってしまい 戦意を喪失したんだワン! 豊臣秀頼はすぐに っと言ってきたんだワン! こうして徳川と豊臣は無事に 和議が成立したんだワン!. 又左衛門としては、 特に目立った活躍もできずに、 戦は終わったのだワン! でも褒美はもらえたんだワン! みんな怪我もしないで
良かったワン! とりあえず、ハチ達3人は 総攻撃にも巻き込まれず、怪我もなく 江戸のハウスに帰るのでした。 しかし、帰り道に陰陽師の泰山君から 以外な言葉が発せられたのです。 果たして、その言葉とは! 次回に続く! ハチと又左衛門、泰山の3人は、 運命の出会いに引かれるがままに 空き時間ができると、 ひそかに陣の片隅で、 お互いの、本音や心にある悩みを たくさん話し、友人から親友へ、 親友から家族のような、 唯一無二の仲良しに なっていったんだワン。 ハチは横でひっそり話を 聞く役になったワンでござる! さて、大阪城の戦は どうなったかというと・・・ ちょいちょい徳川軍が勝ち進み、 総攻撃を行うかどうか、 様子を見ていた徳川軍だったワン。 しかし!ついに敗戦を知らせる早馬が 大御所様の元に届いたのだワン! 大阪城から突き出た出城の戦場で、 徳川軍の軍勢が豊臣軍の、 軍勢にコテンパンに やられてしまったのだ!ワン。 大御所様は、 「敵の大将は誰だー!」と問うと 早馬の武将は 「敵の大将は真田幸村でございます!」 と答えたんだワン! 真田と言う名前を聞いた瞬間に 大御所様は顔色を変えてビビっていたと、 泰山君が言っていたワン。 なぜなら過去の戦で、徳川の軍勢は 真田軍と戦になると、いつもコテンパンに 負けていて、とーっても嫌な相手だった みたいなんだワン! そこで、大御所様は、 苦手な真田軍との一戦をどうするか? 悩んでいたんだワン! ・・・・・・・・・・・・・・・ 戦いを避け、和議を結ぶか? それともこのまま攻めるか? ・・・・・・・・・・・・・・・ どちらを選択するか? 大御所様は泰山君がいる 陰陽師衆に、どちらが最も良い 作戦なのかを 占わせたんだワン! 泰山君が、導き出した答えとは!?
どんな意見を具申したんだワン? 果たして泰山君が申し出た作戦とは? やはりハチ達は総攻撃に巻き込まれて いくのでしょうか? 次回に続く! 人の命を奪うことで 出世しなければならない、 この時代に、人の命を 奪わない侍がいる。 この人は、本当に 珍しい人間であると、 その若者は又左衛門を 一瞬で見抜いたのであったワン。 ハチと又左衛門は、 その若者と話しをしたんだワン! この若者の名は「土御門泰山」といい、 大御所、徳川家康の今後の行く末を、 陰陽道を使ってサポートする 役割の陰陽師衆の 若手のホープの一人だったんだワン! 話をしているうちに又左衛門も、 泰山君の心の内を 見抜いていったんだワン。 彼の心の中にある本当の優しさや、 生命を奪い合う、戦のために使われる、 自分の特殊な能力に葛藤し、深く悩み、 傷ついていることを 感じ取ったのだワン。 この数奇な運命の出会いが、 これからの又左衛門と泰山の 二人の人生に大きな影響を与える 出会いになったんだワン! そして二人は直観的に芽生えた熱い友情を すぐに感じとり、無二唯一の大親友に なっていったんだワン。 あれ?ハチは?
おまけみたいに なってしまったワン! まっ!仲間が増えるなら、 うれしいことなんだワン! これからは、この3人で頑張るんだワン! さあ、仲間が増えたハチ達です。 しかしハチは、本当に この戦、戦わずして参加していく つもりなのでしょうか? 心配は増えるばかりです。 次回につづく! ついにハチと又左衛門にも、 戦の号令はかかったのだ! ハチと又左衛門は、 戦場となる大阪に着陣したのだ。 初陣には十分すぎる程のスケールのデカい 戦場となっていたのだワン! 味方兵の10万人規模の 壮大な陣構えに対して、 大阪城から発せられる異様なオーラが 戦いの始まりを、 ハチと又左衛門に予感させ さらなるプレッシャーをかけたワン! 又左衛門は少々ビビりながらも、 戦で人と人が魂を賭けて戦う、 死を感じる場所に一種の感動を 感じていたのだワン! 着陣後、徳川軍は、 いくつかの小競り合いを勝利して 豊臣軍を囲い込み、 いよいよ本攻めか?という状況で 今後の成り行きを 見守ることにしたみたいだワン。 又左衛門も大御所様を護衛し 事の行く末を見守っていたんだワン。 そんな、ある日の夕方、ハチは又左衛門と 忍法の練習をしていたんだワン! 又左衛と犬の呼吸の鍛錬を していた時に、陣の片隅に 大変、高貴そうな 同い年くらいの若者を 偶然見かけたワン。 衣装も清楚で、顔立ちも美しく、 鎧、兜の武装はせず、 戦とは無縁の感じの貴族に 近い感じの人だったワン! とっても元気がなく、 ため息をついていたので、 又左衛門とハチは、 心配になり声をかけたんだワン! 「こんにちは!アチキは くノ一のハチでありんす。」 「こっちは友達の又左衛門」 「どうしたの?元気なさそうだけど?」 すると、その若者は 又左衛門の目を見て、 その瞳の美しさに、 一瞬で心を奪われたのだワン。 「この人、こんな時世でありながら、
人の命を殺めることを、 もっとも忌まわしい行為 と思っている。例え敵兵であろうと 命を奪わない方法を常に模索している」 と感じ取ったのだワン。 果たして これは運命的な出会い! なのでしょうか? これから、この3人は どのような方向へと 導かれていくのでしょうか? 次回へ続く 又左衛門はついに初陣に出る! 又左衛門のアドレナリンは 出まくっていたんだワン! 又左衛門が拝命希望し、 護衛隊へ入隊した理由は 豊臣方は大阪城に 籠城を決め込んいたからだ。 そうなると敵が進軍してきて 大御所様に危害を 加えることはないだろうと 又左衛門は考えたんだワン! 又左衛門はとても 優しく、また信仰心も篤く、 人を殺めることなど、 できる人ではなかったんだワン! 戦の最前線に飛び込んで 人の首を切る・・・ なんてことは、又左衛門には、 できそうもなかったんだワン! だから万が一の時、以外には、 戦わない大御所様の護衛。 この仕事なら、自分が 人を殺めることはない! と考えたんだワン! 敵は籠城だし 大御所様の本陣までは、 攻めて来ないため 褒美は少なくなるかも しれないが、 これが又左衛門の 生き様だったワン! 決戦の日がくるまでは、 他の仲間たちは剣術や槍術の 訓練を一生懸命やっていた。 しかし又左衛門は、 剣術や槍術よりも、 敵方を殺さずに 動けなくしてしまう、 柔術や体術の修行を、 ただひたすたら繰り返し 修行に励んだのであったワン! 仕方ない!ハチも又左衛門と
一緒に忍びとして 出陣なんだワン!ニンニン! 訳がわからないままに 勢いで世紀の大合戦に 参加してしまったハチ! ハチと又左衛門という ポンコツコンビは 結成されましたが・・・ 本当に大丈夫なのでしょうか? 心配ですね! 次回に続く! |