引き返してきた騎馬武者であったが 襲ってくる気配はなく ゆっくりと近づいてきたんだワン! とても立派な騎馬武者だワン! なにか泰山君と、いろいろと話を しているようにハチには見えたんだワン。 しばらくの間、泰山君と騎馬武者は 話をしていたんだワン! そして騎馬武者は、時折びっくりした顔を したりしていたんだワン! 攻撃をするそぶりは一切見せずに 最後には、大笑いしながら 脅威的なスピードで本隊へ引き返し 大御所様の本陣に向かって 突撃をしていったんだワン。 あと少しで大御所様の所まで 真田の突撃部隊は肉薄したんだワン! しかし真田軍は少数! 軍勢を立て直した大御所様の大軍団が、 数の力で、ものを言わせ真田隊を 取り囲みバンバン攻撃して 真田軍は壊滅してしまったんだワン! その時に、先ほど話かけた立派な 騎馬武者と数人は、徳川の包囲網を 突破して、なんとか脱出して 逃げていったのが見えたんだワン! なぜか、ほっと安堵の気持ちに なってしまったワン! 後から聞いた話だけど、 脱出した騎馬武者は 泰山君に話かけた騎馬武者だったワン。 そして武者の名は、あの真田幸村だった! 真田幸村は、撤退後も最後まで、 豊臣勢の中で獅子奮迅の働きをして いろいろな所で、徳川軍に抵抗し 戦かっていたんだワン。 しかし最後は味方もいなくなり 力尽きて打ち取られてしまったと・・・ 聞いたんだワン! ハチは大急ぎで又左衛門と泰山君の所に 駆け付けたんだワン! これで、ハチ達の戦は終わり
全員無事に助かるのでしょうか? ハチを睨む目の正体はいったい!? ハチの悲劇はまだまだ続きそうですね! 次回に続く!
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迫りくる恐怖は真田軍本隊だった! どんどんと近づく真田軍! しかし泰山君は亡くなった 騎馬武者の横に駆け寄り 騎馬武者の遺体を埋めて 供養のための祈りを 始めだしたワン! 戦場はまだ乱れており、 危険な状況はまだまだ続いている! 「いったい何をしているんだワン!」 もう見ていられないんだワン! しかしもう真田軍が 目の前に来ていたんだワン 呆然としたままの又左衛門! その横で騎馬武者を 供養する泰山君! このままでは、完全に包囲されて 二人はやられてしまう! すると、真田軍は不思議なことに それを避けるようにして、 横を走り抜けていったんだワン! 「良かったワン! 真田軍は又左衛門達に 気が付かなかったワン!」 しかし、一騎の騎馬武者が急に 引き返してきたんだワン! それを見たハチ! 「ヤバい!今度こそ 二人がやられてしまう!」 陰陽師衆を林に隠れさせ ハチは急いで又左衛門と 泰山君の所に向った! 急ぎ駆け出すハチ!
果たしてハチ達の運命はいかに! 次回に続く! ハチが目撃した光景は、 真田軍の騎馬武者に、 槍を突きつけられている 又左衛門と泰山君! 又左衛門は泰山君を守りながら 闘っていたんだワン! ハチは、もう陰陽師達の 逃げ場の誘導のために 場所を離れてしまっている。 陰陽師達を林に隠して 戻っても、とても又左衛門の所には すぐに駆けつけることが できない状況になっていたんだワン! 一対一での戦いでは、圧倒的に 攻撃力のある騎馬武者が有利! 1人の足軽が騎馬武者に 勝てるはずがないんだワン! もう、間に合わない! ハチは遠くから見守ること しかできなかったんだワン! 「なんとか逃げてくれ! 又左衛門~」 とハチは叫んだんだワン! その瞬間に 騎馬武者が槍で又左衛門を攻撃! ヒラリ! と槍を交わした又左衛門は、 その一瞬の隙をついて 大きくジャンプして 騎馬武者の後ろに回り込み 敵の背中に刃を入れたのである! 勝負は一瞬でついた! 騎馬武者は音をたてて倒れこみ 絶命してしまった。 又左衛門は、勝負に勝った! しかし、又左衛門の哲学は 人を殺めることを しないことだった! 又左衛門は、呆然と その場から動けなくなり 座りこんでしまったんだワン! その時、二人に忍び寄る
赤い影があったワン! 果たして赤い影の正体は! 又左衛門、泰山、ハチ の運命はいかに! 次回に続く! 怒った泰山君に又左衛門は 笑いながら答えたんだワン! 「ワシの一世一代の大チャンスとは! 本当の友を助けることなんだよ!」 「親友の命を踏み台にして 得られる手柄など、くそくらえだ!」 「ワシは泰山君を助けることを 自分の名誉とするんだ!」 又左衛門の言葉を聞いた泰山君は なにも言えなくなり、コクリと頷き、 指示に従うことにしたんだワン! ハチも声を張り上げて 「さあ、陰陽師のみんな! 祈っている場合じゃないよ! みんな向こうにある林に 隠れるんだワン!」 と陰陽師の祈りを止めさせ 林へと誘導したんだワン! しかし、もう真田勢は すぐ近くにまで接近している! 「みんなー!急いでー!」と ハチは先頭に立ち陰陽師達を誘導し 逃げ込める林までたどり 着いたんだワン! 陰陽師達を林の奥に隠したハチ! ひと安心して振り返った時、 ハチはとんでもない光景を 目にしたんだワン! ハチが目にした光景とは!
いったいなんでしょうか!? 次回に続く! 又左衛門との運命を決めたハチは、 犬の呼吸を最大に使い又左衛門の所へと 全速力で向かった! ハチは足が速いのだけが取り柄だったから あっという間に 又左衛門に追いついたんだワン! 又左衛門はびっくりしてハチに言った! 「ハチ!なにを馬鹿なことを! 死ぬかもしれないないんだぞ!」 「今からでも遅くはない、戻れ!」 しかし、ハチは 「ハチは友達を守るんだワン! ただそれをするために来たんだワン!」 「ハチは後悔する生き方は したくないんだワン!」 「ハチは又左衛門と一緒に 泰山君を助けるんだワン!」 又左衛門は、一瞬だまった。 そしてニヤリ笑いながら言った。 「わかったハチ! 死ぬときはみんな一緒だ!」 「まずハチは、敵より先に 陰陽師衆の所に到着して 全員を安全な場所に逃がす 誘導をするんだ!」 「真田の軍団はワシが食い止める!」 ハチは又左衛門を背中に乗せ 物凄い駆け足で 陰陽師衆の所へ向かったんだワン! 真田勢が到着する前に、 ハチと又左衛門は陰陽師衆のところに 無事に辿り着いたんだワン! しかし、こんなピンチの状況でも 泰山君は陰陽道の呪文を唱えている! ハチと又左衛門はすぐに、
泰山君の所に駆け寄り、 「ここは敵が攻めてくる! 早く逃げるんだ!」 と泰山君の手を引っ張ったんだワン! 泰山君は一心不乱に、 祈りを捧げていたので 又左衛門の声で始めて気が付いたワン! 泰山君は又左衛門に 「なんで、ここにいるのだ!? 大御所様を守る任務はどうしたのじゃ? あれほど、一世一代のチャンスを 逃すでないと言ったはずなのに!」と 又左衛門に初めて怒って言ったんだワン! ハチもこんな泰山君を見るのは 初めてだったんだワン! しかし、口論などしている 暇は無いようです。 容赦なく真田軍団は迫ってきます。 ハチと又左衛門と泰山君達の 脱出がうまくいくのかは この3人の運命にかかっているのでした! 次回に続く! その後の又左衛門の決断は早かった 「ハチ!ワシは泰山君の救出に向かう!」 「ハチは、もともと武士でも なんでもない!急いで 反対方向へ逃げろ!」 と、いうとなんと! 又左衛門の体の内から 炎のオーラが発生した! そして単身、その炎の玉に包まれて 真田軍団へと突撃していった! 「いくらなんでも一人では無理だワン!」 とハチは止めたんだんだワン。 しかし、又左衛門は 「わしの剣は、私利私欲で人を 斬るための剣ではない! 愛する仲間を守るために 使う剣なのだ!」 といって大御所様の本陣を背にし、 陰陽師衆を守るために果敢にも、 単身で突っ込んでいったんだワン! いくら臆病モノのポンコツハチも
又左衛門の男気を目の当たりにして ついに決断したんだワン” 「ええい!ままよ! もうこうなったらヤケクソだ! 又左衛門と一緒に運命を 共にしてやるんだワン!」 ハチも大御所様の護衛隊には加わらず、 敵の正面方向へダッシュで 向かったんだワン! ポンコツコンビのハチと又左衛門は 命令を無視して敵へと 突撃してしまいました。 果たして、この二人の運命はいかに! 次回へ続く! 真一文字に大御所様の陣に 向かってきたんだワン! 真田幸村は声を大にして叫んでいた! 「狙うは家康の首ただ一つ!」 「他の雑魚どもには構うな!」 「逆賊家康を打ち取るのじゃ!」. こその恐ろしい程の殺気と、 とてつもない強いオーラに 包まれた真田軍団は、 徳川軍の護衛をあっという間に 突き破り、ものすごい勢いで 本陣近くまでやってきたのだワン! 又左衛門とハチは 最初は慌てて混乱したが、 日々の鍛錬のおかげで、 すぐに我に返り状況を確認したんだワン! もう数百メートル先には 六文銭の旗が沢山動いており 大御所様護衛の徳川勢はみる影もなく、 砕かれているんだワン! 又左衛門は、その時に気づいたんだワン! 真田勢の進行先に、 陰陽師衆がいることに! しかし、又左衛門の上官は、 「護衛隊は大御所様の周りに集まり、 しっかりと守りを固めろ!」 と命令していたんだワン! そんな時に一瞬であるが 又左衛門は、こないだ泰山君が言った 言葉が頭によぎった! 「一世一代の出世の機会があると・・・」 「機会を逃すでないぞ!」という言葉を この真田軍の攻撃を阻止し、 大御所様を守りぬけば、 又左衛門は、大活躍が 認められ出世することは 間違いないはず! しかし、敵の進行方向には陰陽師衆が 武器も護衛もなく、ただ呪文のような お祈りをしているだけで逃げる 気配が、全くなかったんだワン! このままでは、陰陽師衆は
大御所様の陣へ突っ込む 真田勢に先に飲み込まれて 全員討ち死の可能性があると 又左衛門は悟ったのだった! 迷う暇はもうないんだワン! 果たして又左衛門の決断は! ハチはどうするのでしょうか? 次回に続く! 大阪ではついに戦いの火蓋が 切って落とされたワン! 大阪のアチコチで沢山の戦が あったみたいだワン! そのほとんどが徳川軍の勝ち戦! そのたびに早馬が大御所様のもとに 報告にきて大御所様も 超ご機嫌になったんだワン。 大御所様は 「よし!いよいよ本丸を落とす時だな!」 と、最後の総攻撃を行う作戦を 味方と相談をしていたんだワン。 大御所様の本陣は完全な楽勝ムード! 余裕をかましていて、 油断していたんだワン! そんな時に近くの山から 急に1本の赤い矢が 放たれたように、一直線に大御所様に 襲い掛かってくる軍団があったワン! 大御所様のいる場所へと 引き寄せられるが如く 無駄な動きを一切せずに、あっという間に 大御所様の本陣に 突き刺ささるように 突進してきたんだワン! 徳川勢も最初は味方の軍勢と 勘違いしていたんだワン! まさか、こんな奥にまで敵が 攻めて来る訳がないと 思っていたからなんだワン! しかし、それが豊臣勢の 敵と分かった時には 味方は大混乱になったんだワン! 敵が本陣に攻め入ることは、 まったくの想定外! 大御所様の周りの家来たちは、 いったいどうすれば良いか わからずに右往左往するだけで 守りとしては、まったく役に 立たなかったんだワン! やっと状況が把握できた時は、 その赤い矢の軍団は、 徳川の守備隊を通り抜けて 大御所様の場所まで、 後少しの所まで来ていたんだワン! この恐ろしい程の速攻攻撃を仕掛けてきた その赤い軍団の旗印は・・・ なんと!「六文銭!」 死んだ時に三途の川を渡るための船賃、 六文だけを持ち、 死戦に向かう意味を持つ旗印! 戦国史上最強の決死軍団! そう!「真田幸村の軍団」なんだワン! なんと!
ハチ達に襲いかかってきたのは 日本最強の強者! 真田幸村の軍団でした! 絶対絶命のハチ達の運命はいかに!? 次回に続く! 大阪に到着した徳川軍! 圧倒的に兵力にも差があり、 豊臣方の7万に対し 徳川軍は15万以上と 倍以上の差なんだワン! さらに大阪城の堀は、 大御所様の策略により すべて埋めてあって 徳川軍は、すでに勝ち戦を確信していて どこか油断しているようだったワン。 大御所様も大阪城は3日で落とせると豪語 していたんだワン! 決戦の日は確実に近づいてきたんだワン。 そんなある日、大御所様の本陣のそばで なんと!再び泰山君を発見したんだワン! 久しぶりに3人で会えて、 みんなで喜んだんだワン。 しかし喜んだのもつかの間、 泰山君がゾッとするようなことを 言ったんだワン! 「この戦、どうなるかはわからない」 「大御所様の命に危険が あるかも知れない」 「途方もない大きな力が 襲い掛ってくる気配を感じる」 と しかし、又左衛門は、そんな忠告は 気にもせずに、 「さすがに、この兵力差では、 今回もワシの出番はなさそうだ。 泰山君は心配しすぎだよ(笑)」と 又左衛門は泰山君を なだめたんだワン。 しかし、泰山君は 「又左衛門よ、そなたとハチにとっては 最大の危機があるかもしれない。 しかし、あなたが活躍する最大の 機会でもあるぞ! この戦には、必ず そのような時が訪れる。 そなたも武士であるならば、名を上げ 自身の名誉を最優先して 戦うようにして欲しい。 まさに一世一代の好機で あることを心がけよ」と 念を押すかのように言ったんだワン! でも、又左衛門は、 もう勝ち戦に決まっている と考えていたから 「泰山君、大丈夫! ワシらは、前と同じように、大御所様の 護衛をしながら高見の見物となるよ」と 笑って流してしまったんだワン! 果たして泰山君の予感は見事に的中して、
ハチと又左衛門には、人生の最大の危機が 訪れることになるのでしょうか? その結果はまだ誰も知らない! ハチ達ポンコツコンビへ 襲う最大の危機とは? いったいなんなのでしょうか? 次回へ続く! ハチと又左衛門が江戸に 帰ってからすぐに 江戸では再び戦になるという 噂が出回っていたんだワン! そして、その噂はついには 本当になってしまったワン! なんと!ハチと又左衛門に 再び大阪への 出陣の命が下されたのだワン! ハチと又左衛門は、前回と同じ 大御所様の護衛任務に 就くことになったのだワン! 戻ったと思ったらまた、出陣とは ハチと又左衛門は再び戦の地 大阪へと向かうのだワン! ハチと又左衛門は 徳川軍一行に加わり 名古屋、京都と抜けて 大阪には4月には 着いたんだワン! 今度の戦について、 大御所様は すでに、あれや、これやと 根回しをしていて 100%勝ち戦と 踏んでいたんだワン。 そして あっという間に大阪城を 包囲してしまったんだワン! またまたハチ達は 懲りもせずに 戦に行ってしまいました。 今度も勝ち戦のようですが・・・ ハチ達に待ち受けるものは 余裕の勝利?? それとも・・・・ 次回に続く! |