ハチと茶井は学園内を くまなく探したんだワン! 残念な銅像は いくつか見つけたのだが 残念な象ではないんだワン! 肝心の残念な象の銅像が みつからないんだワン! おかしいんだワン! しかたない! もう一度聞き込みだワン! ねーねーお姉さん! パオーンって象は、どこにあるの? って聞いてみたワン するとお姉さんは笑って 「残念なパオーンって 象はいないわよ」って 言うんだワン! なんと! ハチと茶井の推理は 外れてしまったのか! なんという凡ミス! さらに、お姉さんに 聞いてみたんだワン! 「ええっ!じゃパオーンってなに?」 「それはね 「ぴえーん」よりも、 もっと、うれしさや悲しさを 表現する意味なんだよ!」 なんと!推理を外したワン・・・ なんてことだワン! スケワン刑事と名探偵が 揃って推理を外してしまうとは! 残念な結果になったワン! しかし、この女子高生の回答を聞いて すべての謎がついに解けたんだワン! ついにハチは謎を
解いたんだワン! これで、かぼちゃ警視に 報告ができるんだワン! ハチとチャイは、大きな勘違いを していましたが、なんとか真相に たどり着きそうですね。 しかも、ハチたちが 謎を解いたとは・・・ 言えないような気が・・・( ゚Д゚) まっいいか! 次回に続く
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次の謎の言葉は「パオーン」! ハチは茶井と相談したんだワン! すると茶井は、 「パオーンと言えば象」 「それは象のことだと思う」と いうのだワン! ハチも象のことだと考えたワン! 「ぴえーん」は残念な気持ちの 表れだということは・・・・・ わかったんだワン! すると「ぴえーんからのパオーン」は きっと学園内のどこかに 象だけに残念な銅像が あるはずなんだワン! それを見つければ、 「ぴえーんからのパオーン」の 謎が解明されて、 かぼちゃ警視に報告ができるワン! さすが! ハチと茶井は 天才コンビなんだワン! では、「残念な象の銅像」を 探しに、早速、 学園内の捜索開始だワン! 張り切るハチと茶井ですが・・・ たぶん有りもしない像を 探しにいってしまいました。 さて、おバカな、この二人は 残念な象を 見つけてしまうのでしょうか? まさか! 次回につづく! 早速、学園内に、はびこる 謎の顔の正体を 突き止めるために ハチと茶井は動き出したワン。 梟の羽高校では、 ちょうど学園祭をやっていたワン! 早速、ハチと茶井は変装して、 学園内で捜査だワン! まずは、こいつの名称を、 聞き込むんだワン! ねえねえ、お姉ちゃん達! この顔なんていうの~?って 聞いて見たワン! すると、みんな笑顔で 教えてくれたんだワン! これで、名称はぴえーんと判った! では、なぜこんな悲しみの顔を 学園内で、生徒たちが 使っているかだが・・・ 再び聞いてみたんだワン! 「これにはどんな意味があるの?」 すると、お姉さんたちは いろいろ教えてくれたんだワン! なんと!これは泣き顔ではなく、 残念な気持ちを表す 意味であったのだ! さらには、この顔をメールやSNS に入れるだけで 気まずい感情が払拭されて、 なにか悪いことをしても、 ゆるしてもらえる とのことだったのワン! なんと、便利な顔なんだワン! ハチは、残念な時には、 こんな顔が精一杯なんだワン! 実はこないだ拾い食いして、 ご主人様に怒られたワン! なーんだ、この顔をSNSで送ったら、 ご主人様は許して くれたかも知れないワン! 失敗したワン! おっと話が、ずれてしまったワン。 さらに、生徒の一人が、奇妙な話を ハチと茶井にしてきたんだワン って教えてくれたんだワン!
なんと、また意味不明な言葉が登場! またまた混乱してしまう ハチと茶井! 仕方無いワン! 引き続き捜査続行なんだワン! 次はパオーンの謎を解くんだワン! 次回へ続く! ハチはまた、いつもながら 春のうららかに日に 昼寝をしていたんだワン! すると、テレビからなにやら、 おもしろいドラマ をやっていて・・・ ハチはまた、うとうとしながら テレビの世界に 入ってしまったんだワン! なんとハチは、 心に傷を持つ、札付きの 不良少女になっていたんだワン! となってしまったんだワン! すると警視庁のかぼちゃ警視が、 ハチに取引を 持ち掛けてきたんだワン! 実は、ハチの実父を 母が殺してしまい 死刑判決を受けたワン! その母の死刑執行停止を条件に スケワン刑事に ならないか? とスカウトされたんだワン! 父の殺人事件には裏があり、 ハチは実の母が殺人犯で ないと確信していたワン。 そのため、 愛する母を守るために、 かくしてハチは スケワンの身でありながらも 刑事となったワン! (通称「スケワン刑事(デカ)」) そして、私立探偵の茶井恭一郎 (ちゃい きょういちろう)と 共にふくろうの学園と その周辺でおきる、 警察の入り込みにくい事件に次々と 挑むことになったのだワン! そしてハチは、 母校・梟ノ羽高校に戻って 最初の事件に 出会うのであった。 事件とは、 最近ハチの知らない 「乱れた言葉」を 学生達が使っていて 高校の風紀が 乱れているとのこと。 かぼちゃ警視から、 この発端を突き止めて 欲しいという 依頼だったワン! 早速、スケワン刑事出動だワン! まずは、茶井恭一郎に協力を頼み その言葉の意味はなにか? を調査してもらったんだワン! まずは、一つ分かったこと ヒントは この顔にあるらしいんだワン! なんと! 悲しげな顔をしているんだワン! こんな悲しい顔の表現を 学校で使うなんて きっとこの学校は 悲しみで満ち溢れて いるんだワン! このヒントから、ハチ達は、 悲しみの言葉を調べあげ 悲しみの連鎖をここで断つ! と決めたんだワン! ハチと探偵茶井は協力して 捜査をすることにするんだワン! 果たしてこのマークの謎は、
いったいなんなんでしょうか? ハチとチャイは その謎が解けるのでしょうか? 次回へ続く! 最近、ハチは知ったんだワン。 ふくろうスペースにいる ふくろう達が 自主トレでひっそりと 拳法を始めていることを! きっとみんなで拳法を習得して この世の悪い奴をぶっとばしに 行くんだと思うんだワン! だから ハチも拳法家になるんだワン! 設定は「ワン斗神拳の達人」 という設定だワン! そして悪い敵をぶっ飛ばすんだワン! さて、ふくろうちゃん達は どんな鍛錬を しているのかな? まずは、コキンメフクロウの 「おはぎ」は何をしてるかな?と・・ 【猛禽の呼吸!一の型! 肉乱れ喰い!】 「なんか強そうな気もするんだが・・ 顔がバカっぽい・・・」 ハチにはできそうもないワン。 なら次は ナンベイヒナフクロウの 「かぼちゃ」は・・・ 【猛禽の呼吸 二の型! 頭にお華を咲かせましょう!】 「戦っている最中に頭に花を咲かせて 相手の心を和やかにし、油断させて 敵を倒す恐ろしい技・・・ しかし、ハチは頭から花が咲いたら その花を喰ってしまいそう だからきっとできない無いワン」 なら次は、 ユーラシアワシミミズクの 「ボブ」ならきっと強い技を 持っているはずだワン! 【猛禽の呼吸!一の型! 肉乱れ喰い(改)!】 「ボブもまた喰う技か・・」 「ユーラシアワシミミズクの 威厳が台無しなんだワン。 肉乱れ喰いは、 みんなバカっぽいワン・・・」 やっぱりハチにはできないかもワン。 なら名前がめちゃ強い 「グレートムタ」はどうだ!? 【猛禽の呼吸!三の型! ふくろう達磨!】 「可愛いけど・・・」 「どうやって戦うんだワン?」 「置物には良さそうだワン!」 しかし、ふくろう達は 日々、鍛錬を繰り返し 頑張って、技を習得している ようだったワン! ハチも今回はフクロウの技を なんとか覚えるように 努力することにするワン! よし! ハチも独自で、 できそうな技を 開発したんだワン! 【犬の呼吸 一の型! 朝食食パン!】 これは敵が朝食を食べようと、
くつろいでいる時に 食パンが、急に吠えて、 敵を驚かす必殺技なんだワン! ハチはこれからも 技をたくさん覚えて ふくろうの里を 守っていくんだワン! 私は何としても、心優しいカズ君には、 悪い方向へ向かわないように したかったのです。 そして私は、ハチに一途の 希望を託しました。 カズ君とハチは共に協力し合って、 わずか一か月という短期間で 心の浄化を行いました。 ハチとカズ君が一緒にいる時は けがれないの無い まぶしい光を放っていたので 悪い魂は寄りつくことすら できませんでした。 これからカズ君は天界に向かいます。 カズ君の力で空を開けて 出ていくことになります。 天界までは49日間、 1週間ごとに7つの門を一つ一つ くぐり抜けるます。 その時に神々へ、 自分の地上界での出来事の 人生の報告を行います。 報告を行うごとに、 その報告した記憶は、 カズ君から消えていきます。 7つの門をくぐり抜けながら、 いろいろな自分の記憶や 想いを置いていくことになります。 最後の7つ目の門を通過する時には、 地上界の記憶をすべてなくし、 完全無垢な魂で 天界へと到着します。 カズ君は、地上界にいた時の 記憶はすべて無くなります。 もちろんハチのことも 忘れてしまいます。 天界では、ゆっくりと魂を 静養させながら、 さまざまなことを、 また学んでいきます。 神からの命令が無い限りは、 還暦をすぎるまで天界で 過ごさないといけません。 その後、どこかのタイミングで 神の命令が下り、 「輪廻転生」が起きます。 その時に再び、地上界で 新しい命に生まれ変わる ことができるのです。 地上界のどこかで、新しい命が 生まれると同時に、 カズ君の魂がその体に宿り、 地上界で再び人間として 生きていくことになります。 天界で過ごしながら、 様々なことを 学び終えている魂には、 生まれ変わる時に、その魂が、 入るべき体の人の人生や運命を すべてを知った上で、 魂はその体を 選ぶことができるのです。 カズ君の前世の魂は、 カズ君を選びました。 地上界での命は短いと知りながらも、 幼き体で病魔と闘う心の強さと、 動物を愛でる優しさ、 人を愛することができる心に引かれて、 カズ君の人生を選択しました。 そしてカズ君は、運命の通りに、 その人生をやり切ったのです。 次はカズ君が生まれ変わる時に、 どのような運命を選び、 どのような生き方を するかを選べる日が来ます。 その時まで、天界でゆっくりと休み、 たくさんのことを 学んでいきますからね。」 「ではカズ君参りましょう! ハチもカズ君のために 協力してくれてありがとう! これからも精一杯、ご主人様と仲良く 暮らしていくのですよ」 と言って 綺麗なお姉さんとカズ君は、 満月に向かおうとしたんだワン! カズ君はその前に 「最後にちょっとだけ!」と お姉さんにお願いしたんだワン。 そして、ハチに話をしてくれたんだワン。 「ハチ!本当にありがとう!」 「神様は、僕が空を開けて、 天界に行くときに、 少しずつ、すべてを忘れてしまうって 教えてくれたけど、僕は絶対に ハチのことは忘れないよ!」 「だって僕、まだハチを 抱きしめてないからね!」 「僕の体や記憶は消えて しまうのかもしれない、 でもハチへの感謝の心は、 絶対に消えない!」 「僕の心には、 ずっとハチが入っているから、 絶対にハチとの思い出は忘れない!」 「そして、ずっと先のこと かもしれないけど、 必ずまた、会う時がくるからね」 「その時は思いっきり 抱きしめて遊ぶからね」 「だから、さようならじゃないよ!」 「またね!だよ」 「ハチ!この絆は、ほどけないように しっかりと結ばれて、 縁となったからね。」 と言ってくれたんだワン。 ハチは、カズ君が、いなくなることは、 ちょっと寂しいけれど、 カズ君が本当に 幸せそうな顔をしていたから ハチは安心したんだワン! だから寂しがらないんだワン! これからも、ハチはご主人様や 一緒にいるスタッフさん達と 楽しく暮らすことを 約束するんだワン! この1か月の思い出は、 ハチは一生忘れない 大切な思い出になるんだワン! 今ある、この命を、日々大事にして、 毎日、生きていることに 神様に感謝して、 なにか少しでも世の中のために 役立てていけるように、 ハチは日々、いろんなことに チャレンジしていくんだワン! これからもみんな!
ハチと一緒に頑張って欲しいんだワン! 「カズ君は自分の死への恐怖よりも、 愛する両親への感謝、 弱い動物を大切にしていきたい という優しい心、 すべての事への感謝、 すべてのモノの幸せを 願えることができる魂になりました。 わずか1か月の間に、 これだけの成長を成し遂げたとは、 本当にハチのおかげです。 すごいことなんですよ。ハチ! カズ君は自分に 打ち勝つことができたのです」 「これで、カズ君の魂は、 空を開けることができるようになり 天界へ向かうことの できる魂になりました。」 「さあ準備は整いました。 これからカズ君は、この空を 開けてから天界へと迎います。 だから、もうハチとは 会えなくなってしまいます」 「人の魂は肉体を失ってから、 基本的には49日で天界へ到着します。 49日以内に出発しなければ 神は魂を天界へ 迎え入れなくなってしまいます。 49日の間に、自分の意識中の 未練等を断ち切り、 地上界の重力から解放され 天界へ向かう審査を抜けなければ、 魂は・・・ 数十年~数百年は、 天界へは行くことが できなくなってしまうのです。 その時に間に合わなくなり、 未練や後悔が断ち切れないと、 ずーっと下級の魂として地上界に 残ってしまうことが、よくあります。」 「地上に魂だけ取り残され 時間がどんどん経っていくと、 時に悪い魂と変化します、 すると、いろいろな人に悪い影響を 与えてしまう場合があります。」 「150年以上前までは、 取り残された魂を 陰陽師や修行僧が、見つけ出し、 一切の見返りを求めず 魂を説得し、心を浄化して、 天界まで上げてくれました。 「しかし、最近は、 そのようなことができる人間は ほとんどいなくなってしまいました。」 「人間の持つ欲が強く なりすぎたからです。 本来、人は生まれた時に森羅万象を 感じ取る能力を持って 生まれる人はたくさんいます。 しかし、その人が自己の欲求を得るために その能力を、お金や自己権力、 強いては人を操るために 使うようになる人間が 増えてしまいました。 さらには、神を名乗る輩まで 出てきてしまい 地上界は大変乱れております。 最初は、その人間に自然の思考やパワーを 感じ取る能力があったとしても 神が、与えし大切な能力を 自己の欲にのみに、使った瞬間に、 その能力は一瞬で奪われてしまいます。 奪われた心には、 大きな隙間ができてしまいます。 その隙間を悪い魂は見逃しません。 すぐに、その人の体に入ってしまい、 その人の心を操り始めます。 悪い魂は、その人の思考すらも、 奪っていくので 奪われた本人は、まったく気づかずに ずっと、自分は特殊な能力があるように 錯覚してしまうのです。」 「人を操つり出す悪い魂は、 自分が残した未練や執着などの 願望を叶えるために、 その人を利用し始めます。 しかし、操られている本人は まったく気が付かず、 自分は、選ばれし能力者であると、 どんどん信じてしまうのです。 こうなってしまうと、その人の意志で 自分の心を取り戻さないといけません。」 「そのためには 純粋な無垢な心となるべく 多く出会い、 自分自身の気づきの力で、 心を浄化して、悪い魂を 追い払わなければなりません。 そして 神への信仰心を常に 失わずに持ち続けることです。 神社やお寺の中には 結界があり、悪い魂は入ること ができません。 その間に神への信仰心を誓い 心を浄化するのです。」 「それを阻止するために 悪い魂は最大の抵抗します。 そうしているうちに体力は消耗し 心も消耗して病む ことになってしまう人もいます。 その戦いに勝たないと 神と自分は交信できると 語るくらいの悪業を 平気で言うようになり、 自己の強欲と悪い魂が 融合し、その人の元の心を 完全に支配してしまいます。 もはや、 生きる屍となってしまうのです。」 「天界は心を戻したいと強く思う方を 見捨てることはしません。 前世からの、あらゆる縁をたどり、 救いの道を作ってくれる人と 縁の力により出会いを 実現させてくれます。 また人が本当に困っていて 自分では抜けようがない 困難な時にも、神は 本当に必要な人と出会える ように縁の力を貸してくれます。 もちろん予期せぬ運命の 出会いもありますが、 基本的に人が、出会える人は すでに決まっています。 必要な時に、必ず救いの 縁が発動し人を救う出会いが 起きるのです。 この縁の力を得るためには 人が試練にぎりぎりまで 耐えないと起きません。 基本的な試練は、その人の 一人の力では乗り切れない ようにできているからです。 縁により出会えた人の協力を 得てのみ試練を 乗り越えることが できるようになるのです。 天という字は 2つの世界を人が下から 支えている字です。」 「1番上の横線は神の世界で 永遠に上が続きます。 2番目の線は魂が宿る 天界の階層を表しています。 その世界を、最下層である 地上界の人が下から 支えている形で表しています。 神社の鳥居は、まさに天の字から できてますね! 人は本来、最下層で修行や苦行を 続けることが義務となっています。 人間が生きている時に経験する いろいろな辛いこと、苦しいことは、 試練として神に与えられ その人の心を鍛え強い精神力を 持ってもらうためのものなのです。 魂の成長には試練は絶対に 必要なことなのです。 なんの試練や修行をすることなく 人間が神と交信したり、 人間が縁を作り、出会いを起こす 事象などはありえないことです。 神の意志を人間が聞き それを人に伝えるようなことも、 絶対に、できません。 神が最下層の人間と話をするなど あり得ないことなのです。 神は最高位の高貴な存在なのです。 しかし、神の意志を感じる モノを地上界に置かないと さらに、世は乱れてしまいます。 わずかではありますが、 森羅万象を感じ取る人間を配置します。 心が澄んだ者だけに、その能力を 与え信仰心の大切さを 地上界で伝える役割を与えるのです。 昔の巫女や、荒行に自ら入っていく、 陰陽師や僧、神官などです。 他の国ではシャーマンと 呼ばれる人もそうですね。 しかし現在では、当初は心が澄んでいて 選ばれし人でも、自己の欲に どんどん穢れてしまう 人が多くなりました。 その人生を全うするまで、 心が澄み続けられる人は 極端に少なくなってしまいました。 よって神は動物達の無垢の愛にも 頼らなければならい状況 になっているのです。」 「そしてハチ、あなたは 神に選ばれました。 ハチは、とても良い行いを 行ったのです。」 とお姉さんは、優しくハチに、 お話をしてくれました。 ハチには少々難しい話だったかな?
でもハチは、知らない間に、 とんでもない偉業を 達成してしまったようですね。 ハチの心は純真無垢です。 それがカズ君との出会いへと導き カズ君の役に立ったみたいです。 しかし、いよいよカズ君とは 本当にお別れの時が 近づいてきたようですね。 ハチは親友との別れを受け入れる ことができるのでしょうか? 次回へ続く ハチはカズ君とは、 会えなくなってしまったけど みんなが笑顔をたくさんくれたから 家に帰ってからも、 とても幸せな気持ちで眠りに つくことができたんだワン! ハチは夢で月に向かって 飛んでいたんだワン! しばらくすると、どこからか現れた、 とっても綺麗なお姉さんが 近づいてきたんだワン! そして、お話しを始めたんだワン! 「ハチ、今日はとても立派なことを 成し遂げてくれて 本当にありがとう。 一か月という長い間、 一日も休まずにカズ君の魂と 一緒にいてくれたことに 感謝しています。 私は今日の満月に合わせて、 カズ君を迎えにきました。」 「カズ君はとても優しく、 自分のやりたい強い夢を 持っている立派な子でした。 しかし、その強すぎる想いを、 叶えることができずにいると、 未練や後悔の念に 変わってしまう場合があります。 すると大変なことに、 なってしまうことが、たまにあります。 今回はカズ君の強い思いを 未練にしては、いけない と天界より命令があり、 そのためハチには、 大事な役割を託しました。」 「人が人生を全うして、 天界へ向かうときに、 様々な障害があります。 いわゆる未練、後悔、 憎しみ、恐怖、心配など、 現生への執着意識の思いが、 強ければ、強いほど、 魂は重くなってしまいます。 「その心の重さは、 地上界の重力に逆らえずに 天界に上がることができなく なってしまう場合もあるのです。」 「そのため、神たちは、 時に動物達の無垢で 見返りを求めない本当の愛を 利用することがあります。 人の中にある、 意識の執着を無くし、 人の心を安堵させていく ことができるからです。 私は、今回はハチに その役目を与えました。 そして、ハチは見事に、 私の役目を無事に 果たしてくれました。 カズ君の心の中の迷いを無くし、 カズ君の心に幸せを 与えてくれたのです」 「ハチがやってくれた、 カズ君との遊びは カズ君の心の開放に なっていきました」 と、綺麗なお姉さんから 教えてもらったハチ。 でもハチは、自分が楽しかった だけかと思っていましたので ハチは、その理由が 聞きたくなりました。 「お姉さん? どういうことなんだワン?」 ハチは何もしてないワンよ!」 さあ、ハチは急に現れたお姉さんの
話を理解できるのでしょうか? 次回につづく! カズ君のママさんは、 ハチを優しく、感謝をこめて 撫でてくれたんだワン! そして、さらに話の続きを してくれたんだワン! 「カズが最後に話してくれた、 野球とハチの話・・・ これがカズからの 最後の言葉となりました・・・」 パパさんもママさんも 涙をずっと流しながら ご主人様に話を続けてくれたんだワン。 「カズは、それから、 しゃべらなくなりました。 この最後の言葉も、 カズの心から訴えてきた、 魂からのメッセージ のような気がしました。 犬と野球をやったとか、 ハチがいたとか・・ 話をしてくれたので、 私達には何のことを 言っているのか、 まったく意味が 分からなかったのです」 そして・・ ママさんは、涙を拭きながら、 ハチを満面の笑顔で見て 「でも、今日やっとカズの言っていた ことが初めてわかりました」と ハチに話しかけてくれたんだワン! 「このワンちゃんが、ハチ。。。 カズと一緒に遊んでくれた 大親友のハチなんですね。 そして、カズが無くしたボールを 見つけ出し、カズと一緒に、 私たち夫婦のもとに 届けてくれたんですね。」 ママさんは、ハチのことを ギュッと抱きしめて くれたんだワン。 パパさんも精一杯の笑顔で、 ハチの頭を撫でて くれたんだワン。 「ありがとうハチちゃん、 カズと最後まで野球を してくれていたんだね! 本当にありがとう」 って言ってくれたんだワン。 そしてハチが顔を上げると、 パパさんとママさんの間に カズ君が立っていたんだワン! メチャクチャに嬉しそうな顔で みんなで満月を見ていたんだワン! 一緒に話を聞いていた、 ご主人様は号泣しながらも、 パパさんとママさんに、 この1か月のハチの様子を 話してくれたんだワン! 「ハチはこの1か月間、 昼寝をよくしていたんです。 でも足を動かしたりして、 とても楽しい寝相で、 私は笑ってみていました。 きっと、その時はずっと 夢の中でカズ君と 遊んでいたんでしょうね!」 ご主人様も精一杯の笑顔で、 パパさんとママさんに、ハチの 話をし続けてくれたんだワン! 一通り話が終わると、 みんな、ハチの回りに集まって ハチを抱きしめたり、 撫でてくれたんだワン。 その時には、 空もすっかり暗くなっていた。 けど、満月だけは明るく輝いて、 みんなのことを、ずっと照らし続けて いたんだワン! ハチがカズ君と野球をしていたのは、 ハチにしか見えないカズ君 だったのかもしれない。 けど、 ハチにとっては大親友のカズ君! ハチが大好きなカズ君は 本当にいたんだワン! ハチは、カズ君と毎日遊んだ日々は、 楽しくて、うれしくて しかたなかったんだワン! そして、 今はカズ君、パパさん、ママさん、 ご主人様が、とびっきりの笑顔で、 ハチと一緒にいて、 ハチを撫でたり、抱きしめてくれるから、 とーっても幸せなんだワン! だから、ハチはクルクルの尻尾をずっと 振りつづけて、 みんなを必ず幸せにするんだワン! おしまい
ハチのご主人様は、 カズ君のことが心配で 「その後、カズ君の容態は いかがなのですか?」 と聞いてみたんだワン! すると、パパさんが・・・ しぼんでいくような声で 話をしてくれたワン。 「お医者様に入院が必要と言われ 一か月前に緊急入院しました。 その後は高熱が続いてしまい 命の境界線をさまようように、 カズの体力は日々 落ちていきました。 お医者様も最善は 尽くしてくれたのですが・・・ 昨日の夜に、カズは。。。 亡くなってしまいました。。。。」 とパパさんは涙を浮かべながら 答えてくれたんだワン。 さらにママさんが辛さを 耐えながら 話を続けてくれたんだワン 「カズが1か月前に入院した次の日に、 急に私たちにお願いをしてきたのです。 滅多にお願いなど する子ではなかったので どうしたのかなって思いました。」 カズが言うには 「僕が元気になったら、柴犬が欲しいよ! 柴犬と一緒にキャッチボールしたいから、 絶対に柴犬を飼う約束してと」 「もちろん私たちは、 カズの手を握りしめ 「絶対に約束するからね。 だからカズは、必ず元気に なるから!そして ワンちゃんの家族が増えるね! きっと賑やかになるね! 名前はどうするの?」 って聞きました。 するとカズは「ハチ」 名前は「ハチ」って 決まっているんだよ!」 と教えてくれたんです。」 ママさんは泣き崩れながらも カズ君の話を続けてくれたんだワン 「それからの1か月の間、病魔は 手を緩めることなく、 カズの体力を奪っていきました。 日々弱っていくカズを見ているのは、 正直、私達には本当に辛い日々でした。 ところが、昨日の夜、カズは窓から 輝く月を見上げながら、 息も絶え絶え、小さい声で、 力の限り振り絞って、 久しぶりに私たちに 話かけてくれたのです。 「パパ、ママ、明日は満月だね! 僕ね、本当はちょっと前から 元気になっていたのだよ! なぜなら仲良しのワンちゃん ハチと友達になって、 この1か月ずーと一緒に野球をやって 体鍛えていたんだ! ものすごく楽しかったよ! ボールを投げるのも、 すごく上手になったんだよ! パパやママにも、 見せてあげたかったな! 僕が病気になってから、 パパとママは元気が 無くなっていたから、 すごく心配していたんだよ! でも、もう大丈夫だから! 僕!元気になれたんだよ! 体は、もうどこも痛くないし、 大親友のハチと野球できるくらいに 元気になったんだ! だから、もうパパとママは、 僕のことを、心配しないでね。 パパ、ママ、僕の病気のせいで 心配かけてごめんね。 でもカズは、パパとママの子で 本当に良かったと思っているよ! 本当にありがとう・・・」 とカズは力の限りを尽くして 私達に話をしてくれました」 その話を聞いたハチはびっくりです!. カズ君がいない!?
そんなこと絶対にないワン! さっきまで一緒にいたんだワン! まったく状況が わからなくなったハチ! ハチは、まだ理解できません。 ハチは、いったいどうするのでしょうか? 次回へ続く |