私は何としても、心優しいカズ君には、 悪い方向へ向かわないように したかったのです。 そして私は、ハチに一途の 希望を託しました。 カズ君とハチは共に協力し合って、 わずか一か月という短期間で 心の浄化を行いました。 ハチとカズ君が一緒にいる時は けがれないの無い まぶしい光を放っていたので 悪い魂は寄りつくことすら できませんでした。 これからカズ君は天界に向かいます。 カズ君の力で空を開けて 出ていくことになります。 天界までは49日間、 1週間ごとに7つの門を一つ一つ くぐり抜けるます。 その時に神々へ、 自分の地上界での出来事の 人生の報告を行います。 報告を行うごとに、 その報告した記憶は、 カズ君から消えていきます。 7つの門をくぐり抜けながら、 いろいろな自分の記憶や 想いを置いていくことになります。 最後の7つ目の門を通過する時には、 地上界の記憶をすべてなくし、 完全無垢な魂で 天界へと到着します。 カズ君は、地上界にいた時の 記憶はすべて無くなります。 もちろんハチのことも 忘れてしまいます。 天界では、ゆっくりと魂を 静養させながら、 さまざまなことを、 また学んでいきます。 神からの命令が無い限りは、 還暦をすぎるまで天界で 過ごさないといけません。 その後、どこかのタイミングで 神の命令が下り、 「輪廻転生」が起きます。 その時に再び、地上界で 新しい命に生まれ変わる ことができるのです。 地上界のどこかで、新しい命が 生まれると同時に、 カズ君の魂がその体に宿り、 地上界で再び人間として 生きていくことになります。 天界で過ごしながら、 様々なことを 学び終えている魂には、 生まれ変わる時に、その魂が、 入るべき体の人の人生や運命を すべてを知った上で、 魂はその体を 選ぶことができるのです。 カズ君の前世の魂は、 カズ君を選びました。 地上界での命は短いと知りながらも、 幼き体で病魔と闘う心の強さと、 動物を愛でる優しさ、 人を愛することができる心に引かれて、 カズ君の人生を選択しました。 そしてカズ君は、運命の通りに、 その人生をやり切ったのです。 次はカズ君が生まれ変わる時に、 どのような運命を選び、 どのような生き方を するかを選べる日が来ます。 その時まで、天界でゆっくりと休み、 たくさんのことを 学んでいきますからね。」 「ではカズ君参りましょう! ハチもカズ君のために 協力してくれてありがとう! これからも精一杯、ご主人様と仲良く 暮らしていくのですよ」 と言って 綺麗なお姉さんとカズ君は、 満月に向かおうとしたんだワン! カズ君はその前に 「最後にちょっとだけ!」と お姉さんにお願いしたんだワン。 そして、ハチに話をしてくれたんだワン。 「ハチ!本当にありがとう!」 「神様は、僕が空を開けて、 天界に行くときに、 少しずつ、すべてを忘れてしまうって 教えてくれたけど、僕は絶対に ハチのことは忘れないよ!」 「だって僕、まだハチを 抱きしめてないからね!」 「僕の体や記憶は消えて しまうのかもしれない、 でもハチへの感謝の心は、 絶対に消えない!」 「僕の心には、 ずっとハチが入っているから、 絶対にハチとの思い出は忘れない!」 「そして、ずっと先のこと かもしれないけど、 必ずまた、会う時がくるからね」 「その時は思いっきり 抱きしめて遊ぶからね」 「だから、さようならじゃないよ!」 「またね!だよ」 「ハチ!この絆は、ほどけないように しっかりと結ばれて、 縁となったからね。」 と言ってくれたんだワン。 ハチは、カズ君が、いなくなることは、 ちょっと寂しいけれど、 カズ君が本当に 幸せそうな顔をしていたから ハチは安心したんだワン! だから寂しがらないんだワン! これからも、ハチはご主人様や 一緒にいるスタッフさん達と 楽しく暮らすことを 約束するんだワン! この1か月の思い出は、 ハチは一生忘れない 大切な思い出になるんだワン! 今ある、この命を、日々大事にして、 毎日、生きていることに 神様に感謝して、 なにか少しでも世の中のために 役立てていけるように、 ハチは日々、いろんなことに チャレンジしていくんだワン! これからもみんな!
ハチと一緒に頑張って欲しいんだワン!
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「カズ君は自分の死への恐怖よりも、 愛する両親への感謝、 弱い動物を大切にしていきたい という優しい心、 すべての事への感謝、 すべてのモノの幸せを 願えることができる魂になりました。 わずか1か月の間に、 これだけの成長を成し遂げたとは、 本当にハチのおかげです。 すごいことなんですよ。ハチ! カズ君は自分に 打ち勝つことができたのです」 「これで、カズ君の魂は、 空を開けることができるようになり 天界へ向かうことの できる魂になりました。」 「さあ準備は整いました。 これからカズ君は、この空を 開けてから天界へと迎います。 だから、もうハチとは 会えなくなってしまいます」 「人の魂は肉体を失ってから、 基本的には49日で天界へ到着します。 49日以内に出発しなければ 神は魂を天界へ 迎え入れなくなってしまいます。 49日の間に、自分の意識中の 未練等を断ち切り、 地上界の重力から解放され 天界へ向かう審査を抜けなければ、 魂は・・・ 数十年~数百年は、 天界へは行くことが できなくなってしまうのです。 その時に間に合わなくなり、 未練や後悔が断ち切れないと、 ずーっと下級の魂として地上界に 残ってしまうことが、よくあります。」 「地上に魂だけ取り残され 時間がどんどん経っていくと、 時に悪い魂と変化します、 すると、いろいろな人に悪い影響を 与えてしまう場合があります。」 「150年以上前までは、 取り残された魂を 陰陽師や修行僧が、見つけ出し、 一切の見返りを求めず 魂を説得し、心を浄化して、 天界まで上げてくれました。 「しかし、最近は、 そのようなことができる人間は ほとんどいなくなってしまいました。」 「人間の持つ欲が強く なりすぎたからです。 本来、人は生まれた時に森羅万象を 感じ取る能力を持って 生まれる人はたくさんいます。 しかし、その人が自己の欲求を得るために その能力を、お金や自己権力、 強いては人を操るために 使うようになる人間が 増えてしまいました。 さらには、神を名乗る輩まで 出てきてしまい 地上界は大変乱れております。 最初は、その人間に自然の思考やパワーを 感じ取る能力があったとしても 神が、与えし大切な能力を 自己の欲にのみに、使った瞬間に、 その能力は一瞬で奪われてしまいます。 奪われた心には、 大きな隙間ができてしまいます。 その隙間を悪い魂は見逃しません。 すぐに、その人の体に入ってしまい、 その人の心を操り始めます。 悪い魂は、その人の思考すらも、 奪っていくので 奪われた本人は、まったく気づかずに ずっと、自分は特殊な能力があるように 錯覚してしまうのです。」 「人を操つり出す悪い魂は、 自分が残した未練や執着などの 願望を叶えるために、 その人を利用し始めます。 しかし、操られている本人は まったく気が付かず、 自分は、選ばれし能力者であると、 どんどん信じてしまうのです。 こうなってしまうと、その人の意志で 自分の心を取り戻さないといけません。」 「そのためには 純粋な無垢な心となるべく 多く出会い、 自分自身の気づきの力で、 心を浄化して、悪い魂を 追い払わなければなりません。 そして 神への信仰心を常に 失わずに持ち続けることです。 神社やお寺の中には 結界があり、悪い魂は入ること ができません。 その間に神への信仰心を誓い 心を浄化するのです。」 「それを阻止するために 悪い魂は最大の抵抗します。 そうしているうちに体力は消耗し 心も消耗して病む ことになってしまう人もいます。 その戦いに勝たないと 神と自分は交信できると 語るくらいの悪業を 平気で言うようになり、 自己の強欲と悪い魂が 融合し、その人の元の心を 完全に支配してしまいます。 もはや、 生きる屍となってしまうのです。」 「天界は心を戻したいと強く思う方を 見捨てることはしません。 前世からの、あらゆる縁をたどり、 救いの道を作ってくれる人と 縁の力により出会いを 実現させてくれます。 また人が本当に困っていて 自分では抜けようがない 困難な時にも、神は 本当に必要な人と出会える ように縁の力を貸してくれます。 もちろん予期せぬ運命の 出会いもありますが、 基本的に人が、出会える人は すでに決まっています。 必要な時に、必ず救いの 縁が発動し人を救う出会いが 起きるのです。 この縁の力を得るためには 人が試練にぎりぎりまで 耐えないと起きません。 基本的な試練は、その人の 一人の力では乗り切れない ようにできているからです。 縁により出会えた人の協力を 得てのみ試練を 乗り越えることが できるようになるのです。 天という字は 2つの世界を人が下から 支えている字です。」 「1番上の横線は神の世界で 永遠に上が続きます。 2番目の線は魂が宿る 天界の階層を表しています。 その世界を、最下層である 地上界の人が下から 支えている形で表しています。 神社の鳥居は、まさに天の字から できてますね! 人は本来、最下層で修行や苦行を 続けることが義務となっています。 人間が生きている時に経験する いろいろな辛いこと、苦しいことは、 試練として神に与えられ その人の心を鍛え強い精神力を 持ってもらうためのものなのです。 魂の成長には試練は絶対に 必要なことなのです。 なんの試練や修行をすることなく 人間が神と交信したり、 人間が縁を作り、出会いを起こす 事象などはありえないことです。 神の意志を人間が聞き それを人に伝えるようなことも、 絶対に、できません。 神が最下層の人間と話をするなど あり得ないことなのです。 神は最高位の高貴な存在なのです。 しかし、神の意志を感じる モノを地上界に置かないと さらに、世は乱れてしまいます。 わずかではありますが、 森羅万象を感じ取る人間を配置します。 心が澄んだ者だけに、その能力を 与え信仰心の大切さを 地上界で伝える役割を与えるのです。 昔の巫女や、荒行に自ら入っていく、 陰陽師や僧、神官などです。 他の国ではシャーマンと 呼ばれる人もそうですね。 しかし現在では、当初は心が澄んでいて 選ばれし人でも、自己の欲に どんどん穢れてしまう 人が多くなりました。 その人生を全うするまで、 心が澄み続けられる人は 極端に少なくなってしまいました。 よって神は動物達の無垢の愛にも 頼らなければならい状況 になっているのです。」 「そしてハチ、あなたは 神に選ばれました。 ハチは、とても良い行いを 行ったのです。」 とお姉さんは、優しくハチに、 お話をしてくれました。 ハチには少々難しい話だったかな?
でもハチは、知らない間に、 とんでもない偉業を 達成してしまったようですね。 ハチの心は純真無垢です。 それがカズ君との出会いへと導き カズ君の役に立ったみたいです。 しかし、いよいよカズ君とは 本当にお別れの時が 近づいてきたようですね。 ハチは親友との別れを受け入れる ことができるのでしょうか? 次回へ続く ハチはカズ君とは、 会えなくなってしまったけど みんなが笑顔をたくさんくれたから 家に帰ってからも、 とても幸せな気持ちで眠りに つくことができたんだワン! ハチは夢で月に向かって 飛んでいたんだワン! しばらくすると、どこからか現れた、 とっても綺麗なお姉さんが 近づいてきたんだワン! そして、お話しを始めたんだワン! 「ハチ、今日はとても立派なことを 成し遂げてくれて 本当にありがとう。 一か月という長い間、 一日も休まずにカズ君の魂と 一緒にいてくれたことに 感謝しています。 私は今日の満月に合わせて、 カズ君を迎えにきました。」 「カズ君はとても優しく、 自分のやりたい強い夢を 持っている立派な子でした。 しかし、その強すぎる想いを、 叶えることができずにいると、 未練や後悔の念に 変わってしまう場合があります。 すると大変なことに、 なってしまうことが、たまにあります。 今回はカズ君の強い思いを 未練にしては、いけない と天界より命令があり、 そのためハチには、 大事な役割を託しました。」 「人が人生を全うして、 天界へ向かうときに、 様々な障害があります。 いわゆる未練、後悔、 憎しみ、恐怖、心配など、 現生への執着意識の思いが、 強ければ、強いほど、 魂は重くなってしまいます。 「その心の重さは、 地上界の重力に逆らえずに 天界に上がることができなく なってしまう場合もあるのです。」 「そのため、神たちは、 時に動物達の無垢で 見返りを求めない本当の愛を 利用することがあります。 人の中にある、 意識の執着を無くし、 人の心を安堵させていく ことができるからです。 私は、今回はハチに その役目を与えました。 そして、ハチは見事に、 私の役目を無事に 果たしてくれました。 カズ君の心の中の迷いを無くし、 カズ君の心に幸せを 与えてくれたのです」 「ハチがやってくれた、 カズ君との遊びは カズ君の心の開放に なっていきました」 と、綺麗なお姉さんから 教えてもらったハチ。 でもハチは、自分が楽しかった だけかと思っていましたので ハチは、その理由が 聞きたくなりました。 「お姉さん? どういうことなんだワン?」 ハチは何もしてないワンよ!」 さあ、ハチは急に現れたお姉さんの
話を理解できるのでしょうか? 次回につづく! |